広辞苑

『広辞苑』(こうじえん、歴史的仮名遣い:くわうじゑん)は、岩波書店が発行している中型国語辞典。昭和初期に『辞苑』(じえん)(博文館刊)として出版。『辞苑』の改訂作業を引継ぎ、第二次大戦後新たに発行元を岩波書店に変え、書名を『広辞苑』と改めて出版された。日本で最も有名な国語辞典の1つである。
広辞苑の出発点となる素案は、大正末期から昭和初年にかけ、民族・民俗学や考古学の名著を多数世に送り出した岡書院店主、岡茂雄による。1930年(昭和5)末、不況下の出版業が取るべき方策を盟友岩波茂雄に相談の折、「教科書とか、辞書とか、講座物に」力を注ぐべしとの助言を得て、中・高生から家庭向き国語辞典刊行を思い立ち、旧知の新村出に依頼したのが発端となる。当初、新村は興味がないと断るも、岡の重ねての依頼に不承不承引き受ける。その際、新村の教え子の溝江八男太に助力を請い、その溝江の進言により百科的内容の事典を目指す事となる。書名は、岡が新村の為に企画した、長野県松本市での「国語講習会」での懇談の席上、新村考案の数案の中から決められた。「辞苑」とは、東晋の葛洪の『字苑』に因んだもの。

更新日時:2006-09-22T10:00:29+09:00
Wikipedia日本語版「広辞苑」より